好きだから会う、
好きではないから会わない、というのは簡単で分かりやすいのですが、
そこに体の関係が入ってくると、
好きではないけど体の関係を持つことを目的で会う、という選択肢が考えられますよね。
すると、いま私たちはなぜ会っているのかと考えたときに、
少なくとも自分は好きだから会っているけれど、彼はカラダ目的ではないかという疑いが浮かんできたりします。
デートのたびにホテルに行ったり、お互いのアパートに行ったり。
それはそれで嬉しいけれど、ふとしたときに、最近あまりデートでお出かけしていないな、とか、
友だちの誰それさんは、このあいだディズニーランド・デートの写真をSNSにアップしていたな、とか、でも
私たちはそういうのがなくて寂しい、なんて思うかもしれません。
すると、もしや彼は私のことを好きなのではなくて、体が目的なんじゃないだろうかと思うことはよくあるようです。
「ねぇ、あなた実は私の体が目的なんじゃないの?」とはなかなか本人には言えずに、
悶々と過ごすこともあるかもしれません。
しかし、この「私の体目的なんじゃね疑惑」は、たとえ相手に直接たずねたとして、
彼が「そんなことないよ。君のことちゃんと好きだよ。」と言ってくれたとしても、
「そっか。私の勘違いでよかった♡」なんていうように、簡単に晴れる疑惑ではないようです。
彼はああ言っているけれど、ウソかもしれない。
体目的です、なんて正直に言う人いないよね。
などと思いますよね。
そして何度も同じようなことを彼に尋ねるか、彼がどこかでしっぽを出さないかと色々と試すかもしれません。
そうこうしているうちに、「もういいよ。どうせ信じてくれないんでしょ。」などと彼に言われ、あっけなく破局ということも。
これ、あなたに「体目的なんじゃないかと思わせる彼」が悪かったのでしょうか。
もっとデートの内容に工夫をしなかった彼のおかげで、いつまでも彼を信じられなかったのでしょうか。
もちろん彼にも何かしらの改善余地はあったかもしれませんが、
実のところ、あなたが彼の愛情を受け取れなかったことに原因があったのかもしれません。
相手は体目的なんじゃないか?と疑ってしまうとき、もちろんいかにも誠実さのカケラもない人もいるかもしれませんが、
普通に誠実さを持ち合わせている彼なのに、そう思ってしまうのは、
まず「私は彼を好き」という思いがあって、
「でも私はそんな素敵な彼に、好かれるはずがない」とか、それほどの魅力を持ち合わせていない、など、
魅力的な彼、対、ダメな私、のように無意識に思うとき、私たちはそれでも会おうとしてくれる彼は、そんなダメな私を好きになるはずがないから、きっと体目的なんじゃないだろうか、と思ったりするようです。
要は、女性がきちんと自分の価値を認めていないために、彼からの愛情を愛情として受け取れず、疑ってしまう状況なのだろうと思うのです。
これ実は、男女が逆のこともありまして。
男性が女性に対して、「君って本当はエッチしたいだけなんだよね。」的なことを言うこともあります。
えー、そんなことあるの?なんて言わないでくださいね。
私が言われたことがあるのです。以前。
驚きましたよ。ほんと。
今となってはただの笑い話ですけどね。
だから疑われた方の気持ちを代弁しますと、
「とても残念」なのです。
大好きな人にそんなことを言われるとショックなのです。
そこまで疑われるようなことをしていたんだ、と自分を責めたりもします。
でも私は当時は心のこともよく知りませんでしたので、
そんなふうに私のことを疑う人って嫌だな、と思ってしまいました。
自分の魅力や自分の価値をきちんと受け取れないと、成就するはずの彼や彼女との関係をみすみす手放すことになってしまうかもしれません。
彼や彼女が愛の言葉をささやいても、うそくさく感じてしまったりしたら、
それは相手のせいではなくて、自分が自身の価値を受け取っていないのかもしれないと、思ってみるのもいいかもしれません。
自身の価値を受け取るというのは、「素敵な彼や彼女から愛されるにふさわしい私」であることを認めることでもあります。
そんなことできない!と思うのか、
彼や彼女をがっかりさせないために、勇気をもって自分の価値を受け取ろうとするのか。
ぜひ受け取ってほしいな、と私は思います。
あまりにも私って受け取れない、とか、彼を疑ってしまう、などと思うことがありましたら、
ぜひカウンセリングもお試しいただいて、あなたが魅力満載であることを思い知ってほしいな、と私は思っております。
みなさんが大好きな人と、普通に愛し愛され、幸せでいられますように。