あなたは男性に甘えるのが苦手ですか?
デートでいつもごちそうしてくれる彼に、「うれしい♡」と思うよりも先に、「なんだか申し訳ない」「居心地が悪い」などと思って、つい「私に払わせて」なんて言ってしまったりしませんか?
あるいは、そもそもデートは最低でもワリカン、できるだけ自分で相手の分も払いたいし、彼にいろんなプレゼントもあげたいと思う太っ腹な私、なんて思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そのため、気前のいい男性は苦手だからと、できるだけ稼ぎが悪い人とか、自分より若くて収入がまだ安定しない人とか、なぜかわからないけどいつもお金に困ってる人などを彼氏にしたくなっちゃうかもしれません。
今日は、男性に甘えるのが苦手で、つい貢いでしまう心理についてご紹介します。
男性に甘えるのが苦手で、つい貢いでしまう理由

男性に甘えるのが苦手で、つい貢いでしまう理由として代表的なのは、「私は女性として愛されるはずがない」という心理です。
「自分には女性としての魅力がない」という思いであり、だからこそ、別の魅力や価値をアピールすることで相手の愛を手に入れようとする、と言えるのかもしれません。もちろん魅力がないなんて勘違いであり間違いなのですが、そう思い込んでしまっているようなのです。
補償行為
心理学では補償行為というのですが、自分に魅力や価値がないと思っていると、私たちはそんな自分を何かで補うことで愛されようとするといわれています。
たとえば素敵な彼とデートをすると、彼はすばらしく価値のある人に思えるけれど、私には価値がないと感じるとしたら、そんな彼と私は釣り合わないように思いますよね。
釣り合わない相手とお付き合いするのは落ち着かないですから、なんとか釣り合うようにしたいと思うのが人の常かもしれません。
すると、価値がないと思っている自分に付加価値をつけようとするのですね。
価値がないと思っている自分にどうやって付加価値をつけるか、というと、実はその方法はさまざまなのですが、なかでもわかりやすいのが、貢ぐことかもしれません。お金というのは社会的にも価値が認められているものですからね。
何かを買ってあげたり、ごちそうしてあげたりすることで、そんなふうにお金のある私、お金をあなたのために使える私には価値があるように感じられるのかもしれません。
女性として愛されるはずがないという思いをもつようになった理由

女性として愛されるはずがないという思いをもつようになった理由はさまざまですが、これまでの人生において「女性」があなたにとって何を意味してきたのかが影響していると言えるのかもしれません。
たとえば昔ながらの男性優位の家柄で育った人だとすると、女性であるというだけで劣っているかのような思い込みを持っていらっしゃる場合があります。お母さんが家族の中でご苦労をされているのを見て、「女は損だ」と思うようになった方もいらっしゃるでしょう。
あるいは男の子が望まれていた家庭であったとしたら、「女性に生まれてごめんなさい」という思いを持っている場合があり、女性であることに価値を見出せないかもしれません。
女性として生まれてきたことを、直接誰かに文句を言われた経験があったわけではなくても、家族や親せきなどの言葉にならない雰囲気をつかみとって、女性である自分には価値がないのだと、いつの間にか信じてしまっているということがあるのではないでしょうか。
男性を嫌い、女性であることを嫌ってきた過去
女性として愛されないと思っている女性のなかには、男性のことをいつの間にか目の敵にして競争してきたという方もいらっしゃるかもしれません。
男性として生まれただけで優遇されるなんておかしいと、男性と競争し、男性に勝つことで自分の価値を確認しようと、勉学に励んだ経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あるいは、女の子らしさを嫌い、男の子のようにふるまうことで、親などから愛されようとしてきた方もいらっしゃるかもしれません。
すると、今さら男性に甘えられないという思いを持ってしまうことがあるようなのです。
貢いだからといって相手の愛が手にはいるわけではない

貢いだからといって、残念ながら相手の愛が手にはいるわけではないのかもしれません。
彼をつなぎとめるためにお金を使ったとしても、人の心はお金では引き留められないようなのですね。
補償行為というのは、それをしなければ愛されないだろうという怖れが行動動機になっているので、いくら補償行為を続けてもあなたの心は温かく気分よくなるどころか、「もっと貢がなければ愛されない」という怖れでいっぱいになってしまうかもしれません。つまり、どう愛を育んでいこうかという意識になりづらいので、ふたりの関係が深まりにくいのです。
すると、あんなに貢いだ相手なのに、相手からサヨナラを言われてしまったりするのかもしれませんし、あなたは自分の金払いがいいから彼はつきあってくれているだけなんじゃないかという疑いが出てきて、むなしいし、こんな相手とつきあっていていいのかしらと感じることもあるかもしれませんね。
男性に甘えるのが苦手な自分を卒業するための対処法
男性に甘えるのが苦手な自分から卒業したいという思いがあるならば、次の対処法をおためしください。
自分の女性としての価値を教えてもらう

まずは、あなたの女性としての価値を、信頼できる人に教えてもらってください。
男性に甘えるのが苦手な人は、自分には女性としての価値なんてないと思い込んでいる場合がありますが、客観的にみると実は女性としての美しさややさしさ、包容力などをもっていらっしゃる方がたくさんいます。
自分では気づけないことが多いので、信頼できる人に教えてもらうのがいいでしょう。
教えてもらった価値をありがたく受け取る
信頼できる人にあなたの女性としての価値を教えてもらったら、必ず「ありがとう」とお礼を言って、「そうだったんだ・・」などと肯定的に受け取り、大切に胸にしまってください。
気分的にはムズムズしたり、受け取りたくなかったりするかもしれませんが、「そんなことないです」などとはねつけないことが大切です。
何度も繰り返すことで、少しずつあなたの女性としての価値を受け取れるようになっていってくださいね。
女性としての魅力は、身につけるのではなく思い出すだけ

女性としての魅力は、「無いから身につける」のではなく、「あるものを思い出す」だけです。
男性に甘えるのが苦手な人も、甘え上手な人も、その違いはあなた自身の価値を大切に受け取れるかどうかにあるといえると思うのです。私には無理!と思うとしても、すでにあなたには女性としてのすばらしい魅力がそなわっているということを、ぜひ思い出してくださいね。
どうにもこうにも、自分の女性としての魅力を受け取れないならば、これまで本当にあなたはひとりで頑張ってきた人なのかもしれませんね。そんなあなたは、身も心もゆるめて、あなたの女性としての美しさに一度向き合ってみるのもいいかもしれません。
ひとりでは難しいときは、カウンセリングでもお手伝いさせていただきますね。
あなたが本来持っている女性的なやわらかさや温かさ、ゆったりとした包容力。それらを十分にいかすことができるようになったとき、あなたはどんな表情でパートナーと向き合っていると思いますか?男性としての彼にしてもらうと嬉しいことと、女性としてのあなたがしてあげたいことがうまくかみあって、お互いを慈しむ関係になったとしたら、そのとき見える光景はどんなでしょうか。
そのようなことをイメージしながら、あなたがより一層幸せを感じられるパートナーシップを手に入れていってくださいね。