ダンナさんと仲良しで、休日も楽しくお出かけしたり、趣味も一緒に楽しんだりしてるというのに、
あなたが家にいるときにダンナさんが帰宅した気配(玄関の鍵がガチャっと開いた音など)がすると、一瞬だけイラッとすることがありませんか?
でも彼の顔を見た途端に、あなたはまたすぐにいつものような明るい笑顔になるんです。それも作り笑いではなく心からの笑顔。
だからさっき「イラッ」としたことはすぐに忘れてしまうのだけど、
また次の日とか次の機会に、彼が帰宅した気配を感じた瞬間イラッとしてしまい、そう感じることが申し訳ないような、悪いことをしているような気分になることがあるかもしれませんね。
この、彼に対するほんの一瞬のイラッと感。放置すると大喧嘩や仮面夫婦になるなど大きな問題になってしまうかもしれません。
今日は、ダンナさんが帰宅した気配にイラッとする理由を心理の観点からご紹介し、我慢のない真実の愛を手に入れる方法を考えます。
ダンナさんが帰宅した気配にイラッとする理由

ダンナさんが帰宅した気配にイラッとする心理的な理由は、「もう自由な時間が終わってしまう」という焦りや落胆、自由な時間を奪うダンナさんへの小さな怒りといえるかもしれません。
自由な時間といっても、あなたは仕事や家事、育児などで忙しくしていて、遊んでいるわけではないと思うのです。ただダンナさんが帰ってくることで、自由にのびのびとした気持ちでいられる時間の終わりを感じるのかもしれないですね。
ダンナさんの帰宅によって自由な時間が終わる理由

ダンナさんの帰宅によって自由な時間が終わる理由は、あなたがダンナさんといるときに、なにげなく小さな我慢をたくさんしているからと言えるのではないでしょうか。
ダンナさんの食事の支度をするために観たいテレビや動画を後にしようとしたり、彼の仕事の愚痴は聞くのがしんどいときもあるけど、一生懸命に聞いてあげたり。
ひとつひとつはたいしたことなくても、彼のために何かをしてあげようとすると、その度にあなたのやりたいことを我慢し、あなたの「気が進まない」という思いを感じないようにおさえつけてしまう、なんてことを、やっているのかもしれませんね。
小さな我慢をひとつ、またひとつ、積み重ねていると、気づかないうちに大きな荷物を背負っているような感じになりませんか?
ダンナさんが帰ってくると、またその大きな荷物を背負わないといけないのだとしたら、そりゃあ、イラッとするのも仕方ないといえますよね。
ダンナさんに対して小さな我慢を積み重ねてしまう原因

ダンナさんに対して小さな我慢を積み重ねてしまう原因は、何を隠そうあなたの愛だと思うのですよ。
だってそうですよね、観たいテレビを後回しにして食事の支度をするのも、聞きたくもない愚痴を一生懸命に聞くのも、ダンナさんに早くご飯を食べさせてあげたいとか、職場で辛かった話を聞いて少しでもダンナさんに楽になってほしいなどという、あなたの愛情だと思うのです。
愛することは我慢すること?
ダンナさんへの愛情ゆえに我慢しているとしたら、愛することとは我慢することなのでしょうか?
彼のために我慢するのは、これから一生続けないとならないのでしょうか?
それは違いますよね。
愛することが我慢することだとしたら、愛は苦しくて楽しくないことになってしまいますものね。
だとしたら、もしかしたらあなたの愛の向け方に、なにか修正できることがあるのかもしれません。
これまで誰かを愛するには、何かを我慢しなければならないのだと思ってきませんでしたか?
大切な人を大切にするために、幼い頃からあなたがいじらしくも、我慢することを選んできたのかもしれません。
もしそうだとしたら、そろそろ我慢を必要としない本当の愛し方に変えていくときなのかもしれません。
我慢を続けた場合のリスク

ダンナさんを大切にするための我慢なんだから仕方ないことだ、などと、我慢を続けた場合のリスクとして、あなたが怒りをたくさん抱えてしまうことが考えられます。
心理学では、我慢を続けると怒りが湧いてくるなどと言われています。
怒りを抱えると、ダンナさんに対してその怒りを爆発させて大喧嘩をしてしまったり、あるいはダンナさんの近くにいたくないと感じて、物理的にも心理的にも距離を取ろうとしてしまうことが考えられるのですね。同じ屋根の下に住んでいるだけの、いわゆる仮面夫婦のようになってしまうのも、最初はこんな小さな我慢から始まることがあるのです。
そうならないうちに、手をうっておきたいものですよね。
ダンナさんが帰宅した気配にイラッとすることから卒業するための対処法
ダンナさんが帰宅した気配にイラッとすることから卒業するための対処法として、まず最初に試していただきたいのは、以下のステップです。
我慢していることに気づく

ダンナさんが帰宅してイラッとするとしたら、あなたは気づかないうちに、ダンナさんに対して色々と我慢していると考えられます。
気づかないうちに我慢しているのを、「あ、いま我慢しちゃった」などと、気づくことが大切なんですね。
気づくことができるというのは、次にやるべきことの準備が整ったことになるからです。
我慢しないとしたら何ができるんだろうと考える
気づかないうちに我慢していたことに気づくことができたなら、次は、もしその時に我慢しないとしたら何ができるんだろうと考えてみてください。
観たいテレビを後回しにしたのが我慢だとしたら、我慢しないとしたら何ができるんだろう?
聞きたくないダンナさんの愚痴を聞いたのが我慢だとしたら、我慢しないとしたら何ができるだろう?
難しいですよね。なぜなら、これまで本当に当たり前のようにあなたが、我慢をしてきたからかもしれません。
考えついたことをやってみる
上で考えついたことをやってみましょう。
ただし、忘れてはいけないのは、あなたはダンナさんを愛するために我慢してきたことです。
つまり、我慢をせずに、かつダンナさんを【愛すること】が、ここでやってみる価値のある選択肢になるということなのですね。
我慢を手放す秘訣は、あなたの愛を意識すること

我慢を手放す秘訣は、あなたの愛を意識することです。
我慢をしないからといって不平不満をぶちまけることは愛ではありませんよね。
たぶんそんなことを、あなたはしたいわけではないと思うのです。
ダンナさんに文句を言ったり、こっそり意地悪したり、無視したりするのは、怒りの表現です。
大切な人に対して我慢するのが当たり前すぎるとか、我慢以外にどうすればいいかわからないとしたら、あなたにとって愛と我慢が一体となってしまっているかもしれません。
愛とは我慢することだという思い込みがあるとしたら、これまであなたが必死に頑張って我慢をしてきたことを大切に思いながら、一度あなたの心と向き合ってみるのもいいかもしれませんね。
人の愛し方は様々で、どれが正しくてどれが間違っているなんて簡単には言えませんが、我慢が愛であるならば、愛することは辛いことになってしまいます。
愛することは、あたたかくて、やわらかくて、楽しくて、うれしいもの、だとしたならば、これまでとは違う愛し方があるのかもしれませんよね。
心と向き合うのはひとりでは難しいこともあると思うので、よかったら私のカウンセリングでもお手伝いさせていただきますね。
あなたが我慢を手放して、愛したいようにダンナさんを愛せるようになるとき、あなたとダンナさんのお互いを見つめる表情は、どんなふうになっていると思いますか?どんなふうになっていたいですか?
そんなことを想像しながら、あなたが理想とするパートナーシップを手に入れていきましょう。

